2日間にわたるトレイルランイベント。「菅平スカイライントレイルランレース」本当にお疲れ様でした。しかしとても寒い二日間でしたね。寒さに弱い私にはとてもこたえました。
プログラムにも記載されていたように今回のレース開催に際しては大変な葛藤があったようですね。途中、途中にあらわれる心温まる「手作りトレイル」はその葛藤を印象づけるものでした。走りながらそのご苦労を直に知り、心打たれました。しかし、全体を通してトレイルは天然そのもの、景色も最高に良かったですね、特に北側山稜の絶景モードと南側山稜の樹林帯モードのコントラストはとても印象的でした。このレースは今後、相当に注目されるのではないでしょうか?残念だったのは一部コース表示が不明瞭だった点、コース中に距離表示があれば良かったかなぁと思います。しかし、きっと来年の大会はこれらの点も改善され、もっともっと素晴らしい大会になるのは間違いないと思います。大会にあたったスタッフ、ボランティアの皆さん素敵な大会をありがとうございました。
一日目の講習会の時にお伺いしたところ、今回のレースは初心者の方がとても多かったようですね。初めてトレイルレースに出られどんな感想を持たれたでしょうか?「気持ちよかった」、「自然を満喫できた」、「足場が悪かった」、「上り、下りがきつかった」、「転んで怪我をしてしまい辛かった」、「スタミナ切れをおこし、意識が朦朧とした」。良かった、悪かったいろいろな感想を持たれたと思います。トレイルレースはロードレースとはずいぶんと違うものだなとつくずく私は思います。運営などが一見似ているので、ロードレースに出るような感覚で出場される方もいらっしゃったと思いますが、これはとても危険だなと思います。今回走られた皆さんはお気づきになったと思いますが、トラブルなく(トラブルに見舞われながらも)ゴールに戻ってくること、それ自体が本当に大変なことなのですね。自分を知らなければならない、そして自然(コース、天候など)を克服しなければならない、正直、レースという名の競争をする余地などあまりない(一部のトップランナーは除きますが)。トレイルでの自分の力を知り、その一段下のレベルでレースを進めることがとても重要だと思います。そして一段下のレベルにしたことによる「余裕」は是非、素晴らしい自然を堪能し、そしてその中を走ることへのエネルギーに是非使って欲しいのです。これができるランナーこそが、真の意味での「トレイルランナー」なのではないのかなと思います。苦しかったレースをされた方、次回はきっとその苦しさは半減するはずです、そしてその次のレースではきっとトレイルを走ることの本当の楽しさを経験できるはずです。
※今回はレースに出場する予定ではなかったのですが、前日見た、四阿山、根子岳があまりに素晴らしく見えてしまったので、無理を言って急遽走らせて頂きました。本当に楽しく走ることができました。ありがとうございました。