おんたけウルトラ100マイル(160km)に急遽出場。
2008年第一回大会いらい4年ぶりのおんたけウルトラ
そして王滝村も4年ぶり、全てが懐かしい・・・。
結果は14時間43分で優勝することができました。
それにしても終始激しい雨が振り続ける悪コンディション。
午後8時にスタート。夜明けまで9時間以上、雨の振り続ける真っ暗な山中を進みます。100マイルは100キロのコースを幾度かループするコース。
今回は、6月ウエスタンステイツを体調不良でキャンセルしたため
UTMBに向け、100マイルに耐えうる心と体を試すべく急遽エントリーさせて頂きました。UTMBまで僅か7週間、身体に十分な刺激をいれながらも、絶対に故障はできない、体の芯に入ってしまうような疲労が残ってはだめ
難しい走りが要求されます。
夜の森は、いろいろな動物の宝庫。「きゅん、きゅん」、「ぴーピー」
いろいろな鳴き声が。キーンという高周波音は一体なんだったのでしょう。
独走状態だったので人恋しい。エイドでスタッフに会えるのが嬉しい。
朝までが待ち遠しい・・・。
100マイルの時いつも思うのだが
最初の3時間は長く感じるが、それをすぎると体全体が走ることに同調するのか
時間の経過が早く感じられる。40kmが3時間18分、80kmが6時間57分、100kmが8時間38分。体調は悪くはない。下りでの捻挫、腱・靭帯がらみのトラブルがおきないように慎重に進みます。
走りながら3週間前に行われたウエスタンステイツで14時間40分台の新記録を出したティム・オルソンのことが頭によぎる。あの日も激しい雨だったとか・・・。
長い夜が明け、辺がうっすらと白みへじめてきました。
しかし、雨は相変わらず続きます。霧が濃すぎてルートが不明瞭
朝焼けの美しい御嶽山を待っていたのにショック。
あと40km。さすがに体がきつくなってきます。
体全体をつつむ倦怠感、脚の痛み。
「この状況を敢えて楽しむんだ」、こう思うと不思議と体が楽になるのは
今までに何ども感じていること
景色が見えないために、延々同じところを走っているような苦しい展開
競う相手もなく、ひたすらに様々なことにたいして自問自答。
「走る坐禅」。まさにそんな感じでした。
苦しくもありながら、途方もないような長い時間を動き続けることの快感
この不思議な感覚がウルトラトレイルの魅力なのでしょうね。
150kmを越え、久々に100kmの選手の方々と合流。いつもセミナーに来てくれる皆さんとも会えたりと、人と一緒に走れる喜びを改めて感じました。
久々にいい感覚で走ることができました。
最後に、国内で100マイルを走れる機会を頂いたことに感謝感謝。
ありがとうございました。
※2008年 第一回大会ともに優勝した小川比登美さんとレース後
4年前を振り返り談笑。小川さん今回も優勝しました。